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2006年5月 6日

できたこととできなかったこと

Manyo6月号が更新されました。
今月の文学山房は、かの川上弘美さんの名作「センセイの鞄」です。
画像は、一部だけお見せします。
ゑいじうでも展示しますので、ゆっくりご覧ください。

「センセイの鞄」部分


連休中は、大作「パノラマ島綺譚」をようやく完成させました。
4連作です。おそらく、今回の展示の目玉となる作品のはずです。
連休明けに出力に出せます。遅くなっちゃったなぁ…。

そして、引き続き「鬼火」のラフをやりましたが、これが進みませんでした。
煮詰まって煮詰まって、もうだめだったので、
その日は泣く泣くあきらめました。

「鬼火」は、横溝正史の最高傑作だとわたしは思っています。
その気負いがありすぎるせいかもしれませんし、
あの竹中栄太郎のすばらしい挿絵を見てしまったことも
大きなプレッシャーなのかもしれません。

ですが、わたしなりの「鬼火」のラフが、なんとかできました。
ちなみに、この絵を描いたときに、繰り返し聴いたのは
ムーンライダーズの「鬼火」でした。

ライダーズの「鬼火」は、ヌーベルヴァーグの方であって、
横溝の方ではないはずですが、
  生き損なった俺の心 とか
  古い夢の中に 汚点(しみ)を残して…といったフレーズや
前奏や間奏で流れる、物憂いような、凄みを感じさせるあの旋律が
横溝の「鬼火」の世界観に通じるものがあるように思いました。

ラフは出来た。けれど、どんな作品になるかは、神のみぞ知る…。
私なりの「鬼火」、どうかどうか描ききれますように。
祈る気持ちです。

投稿者 YOUCHAN : 2006年5月 6日 20:44

頂いたコメント

YOUCHANさん、こんにちは。
そろそろ個展開催近いのでは?と覗かせて頂き、また嬉しい驚きが!
ムーンライダースの「鬼火」!
私自身、BGMに助けられながら物事を進める事が好きなので・・・音楽によって世界が広がる感じ、深く掘り下げられる感じが心地よいですよね。音楽にうまく踊らされる、と嬉しいです。
どんな作品なのか、胸の奥から湧き上がるような興味を持ちました。
横溝作品に「鬼火」にも興味を持ちました。未読なので、挑戦したいです。
あと一息で開催の個展、心から応援しています。

投稿者 たぱす : 2006年5月24日 10:30

たぱすさん、コメントありがとうございます。
そ〜〜なんです!
ライダーズのあの「鬼火」は、聴けば聴くほど横溝の「鬼火」のように聞こえてくるのですよぅ。
この作品は、和紙に印刷しまして、その凄みが一層増した仕上がりとなりました。
(って自分で言うのも何ですが…)
間接的にも、直接的にも、いろいろな人に助けられているのを感じます。

たぱすさん、ありがとうございます。

投稿者 YOUCHAN : 2006年5月24日 10:50

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