ヴォネガットさん、あなたに神の祝福を
20世紀の終わりの「タイムクエイク」以来、
筆を折ってファインアートの世界に身をおいていたヴォネガットが
どうやらコラムを発表しているらしく、
そのうちの1本を翻訳してくれた方がいた。
ブラヴォー!ウェルカムバック、ヴォネガット!
マイケル・ムーアの「華氏911」をさして、
「作品タイトルはレイ・ブラッドベリの偉大なるSF小説『華氏451』の
パロディである」と解説。
当のブラッドベリが「パクッたなパクったな」と息巻いた「華氏451」を
ヴォネガットはかくも鮮やかに言い表した。
復活は、とにかく嬉しい。
正直なところ、911の後、ヴォネガットならどう書くのだろうかと思った。
世界がこんなになっちまったよ、Mr.ヴォネガット。
ヴォネガットさん、あなたのアイロニーと愛情に満ちた新作を、
今だからこそ読みたいよ。
コラムという形でもペンを摂り、発表してくれたことに
心からの歓迎を意を表したい。
世界に対する悲しみと同じ量だけの喜びをこめて。
プーティーウィッ!