言海

言海
大槻 文彦
筑摩書房
2004-04


by G-Tools

先日、本屋さんにいったとき、平積みになっていたのを見て非常に驚いた。
これを復刻してくるちくまってすごい。

コトバは日々変化するもの、という金田一先生の教えは正しいと思うし、
その変化の中でわたしも生きているのだから、そういうものだとしか言いようがない。
言いようがないのだけど、なにか物足らないと思うのは
尋常ではない数のコトバが壊死しているからではないか、と思う。

生き残った数少ないコトバを駆使し、機関銃のようにまくしたてて多くを語るより、
豊富なコトバを知った上で選りすぐり、本質を表現できたらと思う。

言葉の海と書いて「言海」。
なんとも美しい名前の辞書ではないですか。