切なさ

昨日から腰痛ですよ。非常に切ないです。

はた!と思ったのは、わたしの重視していることは
「切なさ」なのではなかろうか。
今、おサル展で展示している百間や久作、ヴォネガットにしても
わたしが表したいこととは、「切なさ」だ。

昨日初対面の女性と百間のことを話した。
「百間は、偏屈だし非常識だしわがままだから身内にいたらイヤ」
とその人が話していた。
わたしは笑いながら、あはは、まったくですねって言ってたんだけど、
後からじわじわと そうなのかな、ちがうんじゃないかな、と思ってしまった。

それは、彼女のその評価の中に「切なさ」がなかったからじゃないだろうか。

漱石の「猫」を今読んでいるけど、
一番最初の読みきりで発表したはずの「猫」には切なさがあった。
その後はあんまり切なさがないような気がする。
社会風刺や批判色が逆に濃くなってるなぁ。うーむ。

久作も、ヴォネガットも切ない。ヴォネガットを読むと、わたしは泣く。
ボクハナク。ライダーズもあがたさんもそういえば切ないね。