心に決めたこと
ぶっちゃけて言ってしまうと、アートモスフィアという会社が
わたしの絵によく似た作品をWebサイトにアップしていて、
印刷物にまで出してたという事実がわかり、非常に傷つきました。
ちょっとおちゃらけてみたかったけど、相当なダメージでした。
イラストの盗作被害に多数あっているK野さんが、「万が一のために」と
Webサイトのトップに掲載されていた当該イラストのキャプチャーを
とっておいてくれました。
「万が一」の判断がとっさに出来てしまうK野さん。
いかにこれまで苦労され、傷つけられてきたかということが伺い知れます。
K野さんだけじゃなくて、大勢のイラストレーターがこの問題で
傷ついているということを、自分が被害にあって改めて実感しました。
昨日は、自分の作品なのに、まるで汚らわしいもののように感じられて
すごく悲しかったのですが、
自分がこのイラストを描いたときの作品コンセプトを読んで
改めて見ると、「強い」作品だと思いました。
作品にメッセージを篭めることについて、いろんな意見があるけれど、
思想があってこその作品なのでは、という気もします。
メッセージを受け取る人が自由に判断してもらえるような豊かさを
もっと兼ね備えられると、きっといいのでしょうね。
それで、決意したことですが、
このイラストシリーズは、今後も継続していきたいと思います。
「この子供たちは、それぞれ大切なモノをもっています。
けれど、それらのモノは、どこか誰かの暮らしや環境を犠牲にして
出来たモノかもしれません」というメッセージを篭めて。
結局のところ、アートモスフィアは
わたしの絵の上っ面を取り込んだに過ぎない。
彼(ら)の描いた、3点並んだ絵を見たときに感じたキモチ悪さの原因は、
きっとそこにある。
いくら真似たところで、それはやはり「まがい物」でしかない。
盗めるものには限界がある、ということなのだと思います。