月と菓子パン
ぽってりとした夜中の満月は、菓子パンのなかのクリームの
練り上げたような黄色をしていると思った。
(石田 千「月と菓子パン」より)
Manyo 2006年7月号に掲載されています。ぜひご覧ください。
階段を上がってすぐ眼に入るのが、壁際のピアノの上の展示です。
意識して、ここには明るい色彩の絵を並べました。楽しい感じです。
サイドから見ると、本のカバーの背の所に、クリームパンを食べているおじさんが
くるようにしたんですけど、見えますか?
なんちゃってカバー・「月と菓子パン」の巻。
「月と菓子パン」の作者の石田 千(せん)さんは、わたしと同い年です。
とても丁寧な日本語を書く方で、個人的に(一方的に)とても親近感を持っています。
Amazonの書評等を見ると、「豆腐屋」「本屋」「花屋」という言い回しに嫌悪する人も。
ですが、却ってそこが対象との距離をきちんと保っているように見えて、
わたしは個人的には好感を持っています。入り込みすぎてない感じっていうのかな。
晶文社 「月と菓子パン」 石田 千
追記:石田千さんの元クラスメイトさんからコメントをいただきましたが、
こちらのふてぎわでTBができないようになっておりました。
ので、こちらからTBさせていただきました。
こういうご縁って嬉しいですねぇ~。
かつきさん、改めましてコメントありがとうございました。(2006/08/07記)
・猛読酔書『月と菓子パン』石田千