月夜と眼鏡
月の光は、うす青く、この世界を照らしていました。
なまあたたかな水の中に、木立も、家も、丘も、
みんな浸されたようであります。
(小川未明「月夜と眼鏡」より)
Manyo 2006年3月号に掲載。バックナンバーよりご覧ください。
展示風景。1Fカフェ入り口すぐの壁にかけてありました。
半切サイズですが、壁が広いので、絵が小さく見えますね。
なんちゃってカバー・小川未明の巻。
今回の展示のもうひとつの目玉、それは「なんちゃってカバー」です。
未明は童話なので、おおきな版形が合うと思いました。
ちなみに、中身はわたしが出した中央出版の絵本です。
こんな感じでカウンターに並べました。
未明の右隣にあるのは、実際に私が出版した絵本と、
わたしが自宅から持ってきた、十蘭と久作と百間の全集から1冊づつと
乱歩の文庫の本物です。
「なんちゃってカバー」と本物が混在していたのはこのカウンターだけで、
あとは全部「なんちゃってカバー」です。売られているわけではありません。
もし混乱した方がいたら、ゴメンナサーイ。
新潮文庫「小川未明童話集」に収録されています。