最近の読書記録
長らく読んだ本のことを書いていませんでした。
最近は、人形佐七がお気に入りです。時代ものっていいですねぇ。
あのイキでいなせな気持ちの良い江戸気質、
読んでいてなんとも朗らかな気持ちになります。
あまり時代考証をしてないというのには驚きますが…。
横文字も時々出てくるしねぇ~。
幽霊山伏
横溝 正史
春陽文庫未収録レアトラックス、ということのようですが
肝心の春陽文庫版に結構な売り切れがでてるので
どっちがレアなんだかわかりません。
それにしても、この表紙の人形佐七親分の男っぷりは
イメージにぴったりです。
短編ばかりなので、お休み前に一話ずつ読むのもオツな感じ。
江戸名所図絵
横溝 正史
「幽霊山伏」には出てこなかった瓢庵先生がいい味を出してます。
面白かったです。お色気も結構炸裂してます。
たったひとつの冴えたやりかた
ジェイムズ,ジュニア ティプトリー 浅倉 久志
画像がないですが、表紙と挿絵が苦手だったなぁ…。
面白いんだけど、イメージの妨げになりました。
SFの場合は、和田誠さんみたいなからっとしたタッチの絵のほうが
邪魔にならなくていいかも、と思いました。
世界の中心で愛を叫んだけもの
ハーラン・エリスン 浅倉 久志 伊藤 典夫
表題作はすごく好きですが、全編を通して
とにかくバイオレンスで、読んだ後、どーんと重い気分に…。
複数作家のアンソロジー集に表題作が入ってたら
ものすごくいいのに~と思いました。
呪いの塔
横溝 正史
もうね、丸ごと江戸川乱歩だなぁと思った。
横溝作品を読んでいるのか、乱歩の小説を読んでいるのか…という気になりました。
乱歩好きの人にも捧げたい。いや、逆に嫌がるかなぁ。
沖で待つ
絲山 秋子
最近の作家さんです。
夫婦愛とか、友情とか、そういうテーマなんですが、
新鮮な切り口だと思いました。
太っちゃん、あんたサイコーだよ。悲しいけどさ。
短篇集 バレンタイン
柴田 元幸
この人のことをまったく知らないで読んだのですが、
好きなタイプの文章だなぁとおもいました。
内田百間の平成版のような?
「東京日記」みたいな趣があるように感じました。
なんつーか、不思議なことを淡々と語れる
手腕を持った作家さんが好きなんだなぁ~、と思いました。