SFマガジン
いつ特集するかと待ちに待っておりました。ハイホー。
追記。
なかなか楽しい内容だった。エッセイは若島正さんのものがよかった。
的を得てるなぁ。個人的な感想文なんか読みたくないし。
ブックレビューも、ハヤカワが重版すべき本が
まだまだこんなに残っているのをファンの目に焼き付けるのに役立ったろう。
そうでもしなけりゃ、そのあとに載っていたハヤカワのヴォネガット本の
広告がむなしいだけです。たのむよ~。
さて、そんなことはどうでもよくて、気になった点をいくつか。
まず、なぜ今回の特集で、先日発売になった「国のない男」の
存在がかくもスルーされているのだろうか。
堂々と「未訳」と、しかも何箇所も書かれておりました。
NHK出版が秘密裏に進めていたから?
そんなバカな。
わたしでさえ、はてぶの編集者日記で、何ヶ月も前から
この本が出る情報をつかんでいたのだから。
…期待してもいいのかなぁ。
それから、特集に本来寄稿すべき人が一切登場していない点。
圧倒的な印象で、伊藤典夫&浅倉久志両氏の名前が
そこかしこに出てくる。
「ヴォネガット翻訳文体を確立した巨頭」とまであるのに、
浅倉氏はインタビューの翻訳をしただけだし、
伊藤氏にいたってはこれっぽっちも登場してこない。
どーゆーことっすか?
また、筒井康隆氏とヴォネガットの出会いのくだりは
非常に興味が湧いた。けど、だったら何故筒井氏を出さないのか。
つまり、「肝心な関係者がぜんぜん出てないじゃん」という印象。
このあたりをクリアにしたヴォネガット読本でも
出してほしいものです。
表紙の絵もすばらしかったねぇー。
この表紙の新刊が出るのを夢見たいと思います。