[旅行記]阿房の前日羽田入り[11/2]

去る11月2日~6日まで遅い夏休みを取った。出雲~広島~岡山を回ってきたのであるが、その経緯とできごとを、なるべく記憶が薄れないうちに書き留めておく。(なお、2日の記録は写真がありませんが、3日以降はあります)

なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて松江へ行つて来ようと思ふ。百間先生の「松江阿房列車」と同じ11月3日に立とう!と思い立ち、日程優先でごりごり予定を進めていたのだけれど、予約した夜行がよりによって喫煙車両とわかり、しかも超人気列車だったのでチケットはソールドアウト。禁煙車両への変更も出来ず、日程を変えようにも仕事の進行をその日程で組んでいるため、変更が難しく、結局夜行を断念、キャンセルする。

さてそれではどうするか。いろいろルートを調べるも、どうも出雲に新幹線など列車で向かうのは時間が非常にかかり、朝から出ても現地到着が遅くなり、それではまともな参拝も出来ない。ええい、だったら飛行機で現地入りしてやる!と思うに至る。すでにもう阿房列車では無い。ただの阿房である。

ところが、出雲行きの飛行機の本数がこれまた少ない。朝を逃すともうアウト。ああもう、だったら朝7:35羽田発の飛行機に乗ればいいじゃん。しかしさすがに当日にネコを預けることは難しく、前の日に預けるとなると行ったり来たりで我々が疲れるし、そんな朝早くから横浜から空港まで行けるとは思えない。だったら前日にネコも預け、我々も前泊すればよい。百間先生だって船旅で朝起きる自信がないからと前泊したではないか。よし、それでいこう。

ということで、2日の午後にネコをいつものネコホテルもとい、かかかりつけの獣医に預け、羽田へ向かった。ホテルについてチェックアウトを済ませてからご飯を食べようと思ったが、周辺にはお店もないので、下見もかねて空港に行くことにした。わたしは羽田空港が大好きなのだ。用事が無くても空港に行くことがある。

空港で食事をすませ、展望デッキに上ってみるとすごい雨風になってビックリした。コレは大変、とおもっていると、羽田に居を構えるKちゃんからメールが。Kちゃんからは、羽田に来るならお茶でもしようと声をかけていただいていたのだが、こんなに雨がひどくては......と思っていた矢先だった。メールには「せっかくだからウチでお茶しよう。迎えに行きます」と。ありがたい。Hさん運転の車でわざわざ空港まで来ていただいた。

Kちゃん宅でお茶とケーキをいただいていると、NORIがとつぜん「うぐぅ」と呻いた。見ると銀色の変な形の金属片が。すわ異物混入か!?と思っていると「......歯のかぶせがとれた......!」 どうしてわざわざここで取れる!?

どどどーするよ!?と慌てていると、Hさんから「岡山で治してもらえばいい」とナイス提案が。おお、そうだ、そういえば岡山に名医が居たよ、ギターを抱いた架空楽団歯科が! 早速mixiメッセージを送ると予約を快く入れてくださった。「伝説の銀かぶせ」と名付けられたこの騒動、治療は5日の岡山入りまでお預けとなる。3日の玉造温泉でのお食事は、4日の広島のお好み焼きは無事にクリアできるのか!? 神のみぞ知る。

KちゃんHさん宅を辞し、羽田のホテルに戻った。明日は七時半のフライト、早く起きなくてはいけない。タイマーを合わせ、休む段になって部屋のライトをどう消すのかがわからず、やみくもにパネルを操作してようやく灯りを消したのであった。続く。