[旅行記]岡山は月下騎士団の町[11/5]
羽田のKちゃん&Hさん宅でお菓子をごちそうになっているとき、銀かぶせを外したNORIちゃんには、一刻も早く歯科医にかからねばならなかったのだが、名医が岡山にいるのを忘れるわけには行かぬ。ということで、旅程最終日まで銀冠なしでご飯を食べていたのは不自由であったろうが、もう大丈夫、この人にかかれば!
ということで、知ってる人は知っている、知らない人は知らないが、ムーンライダーズのカバーバンドを30年以上やっていて、本家も認める架空楽団ギタリストこと黒瀬歯科医であったった! また、岡山在住の友人(美人)にも来て貰った。黒瀬先生とは初対面だけど、阿房列車読者ってことで、黒瀬歯科医を待ち合わせ場所に指定したワタシであった。たむらしげる看板なのでわかりやすいし!
さぁ治して貰いましょう!
壁にはこんなポスターが。
そして20分経つか経たないうちに、銀かぶせ治して、歯石も取って貰った。すごく早い。さすが名医。わたしも歯石見て貰ったけど、「歯石のないつまんない歯」と言われた。歯では苦労したので歯磨きは結構気合い入れてますんで。ふふ。
黒瀬デンタルクリニックはたむらしげる氏のデザインである。氏とセンセイとは古い知り合いなのであった。その貴重な版下、というか原画。すっごーい。たむらファンのわれわれ、超テンション高い!!!!! 女子二人、きゃあきゃあ盛り上がる。
で、原画ショウは適当なところで切り上げて、お店に移動。そこにはスペシャルゲストが! 岡山での内田百閒研究の第一人者・岡 将男氏である。「岡山の内田百閒」の著者でもあらせられる。黒瀬先生のつてで、お忙しい中、わざわざお時間を作ってご足労頂いたのであった。ちょうど岡山阿房列車が11月8日に開催される直前のタイミングであり、その関連資料をお土産に頂く。かなり濃い話ができて、大変満足。あまりに濃くて、黒瀬さんがついて行けなくなったようであった。岡さん、ありがとうございました!!!
その帰り、ホテルまで車で送っていただくちょっと前に、もう一度黒瀬歯科医へ。「見せたいモノがあるんで」。なんだろ~?
3Fの建物の最上階の階段側の壁に、なんとも巨大な「火の玉ボーイ」の看板……? いや、違う、よく見ると「ムーンライダース」って書いてある。どうもこれは、閉店してしまったこんな名前のお店の看板らしく、それを黒瀬さんがわざわざ引き取ったモノらしい。はぁ~~。これは……。大変丁寧に再現されている。ライダーズのメンバーもこれ写真に撮って帰ったとのこと。
という感じで、短くも熱く燃え尽きた山陰山陽阿房列車の旅は幕を閉じたのであったが、翌日、岡山空港で、岡山在住の友人(誕生日がワタシと一緒)が見送亭さんを買って出てくださった。お土産に「岡山名物の焼きたてパン」を手渡してくださり、機内がとてもいい香りに満たされたのは言うまでもない。後日、偶然そのパン屋さんとはTwitterで邂逅することとなった。世間は狭い。
旅程でお目にかかったみなみなさまには、改めてお礼申し上げます。