これはジャックが建てた家(2)

ということで、前エントリーの続きで、「フロム・ヘル」とアーサー・ラッカムとの関連を発見してドキドキしたものの、肝心の本が見つからなくて、さてどうしたものかと思っていた。けれども、ちゃんとありました。しかも、ご丁寧に原著まで持っていた。あ、阿房だ……。

マザー・グースの本

右が寺山修司訳の日本版「マザー・グース」、新書館。左が原著「Mother Goose Nursery Rhymes/ Rackham」、Marathon Press。ちなみに日本版は絶版、もったいない。原著はペーパーバック版が現在も手ごろな価格で売られている。

さっそくくだんのページを探してみた。

これがジャックの建てた家......だ

…………あれ?

なんだか違う気が……と思ったが、いやいやいや、よく見ると、やはり家の造りが似ているじゃないか。……どうやら脳内で右ページの黒く塗りつぶされたシルエットの絵と混同していたようだ。が、エディ・キャンベルの脳内にだって、そういう化学変化が起きていたかもしれないし! と無理矢理関連づけて納得することにした。

いずれにしても、ラッカムの悪魔的なタッチとキャンベルは通じていると思う。興味のある方、ぜひ双方を見比べてくださいませ。