無事に終了いたしました
6月2日に、無事に個展が終了いたしました。
これは、今回のメインビジュアル
「朽ちてゆく物、再生する物」
作られた物は必ず朽ちるのに、どうして物を作るんだろう。どうして朽ちてゆく物って、心が惹かれるんだろう。どうして物って朽ちても再生するんだろう。ああ、目が回る、目が回る。ともかく、そろそろ出かけよう。戸締りもオーケー。鞄にはヴォネガットを一冊。地図も持ったし。
*
今回は、ほんとうは
『現代作家ガイド6 カート・ヴォネガット』
刊行記念も兼ねて本の販売や、
中で使用する原画を中心に展示する予定でしたが、
その肝心の本はできあがらず
(そういうものだ)、
仕事が押してオリジナル作品を描く時間もなくなり
(そういうものだ)、
ということで、
『SO IT GOES』(=そういうものだ)という
タイトルの展示となりました。
ヴォネガットの名言の一つです。
今回は、DMでメインのイラストを描いた後は
リリース前のプロダクトの
数々のフライング展示が中心となりました。
が、その仕事の絵も展示1週間前まで描いていたこともあり
図録がぎりぎりになり、絵は仕上がったものの
図録の作成のために徹夜に(そういうものだ)。
また、過去4回の展示のうち、図録を作らなかった
『文学山房』『第2文学山房』からチョイスした
「よりぬき文学山房」も図録に含めたい、
そうすることで、これまでの「文学山房シリーズ」が
ほぼ網羅できる!とおもい、
おうちにあったミニ額を総動員して
展示をしたところ、作品総数66点!
展示のための出力が、とにかく終わらない
(そういうものだ)。
夜がぁー明けてーゆーくぅーー
※ご存知の人は、上のフレーズを
吉田美奈子氏の「時よ」で脳内再生して下さい
と言う感じで、ほんとうにぎりぎりまでお仕事をして
ぎりぎりのタイミングでなんとか開催したという感じです。
来て下さった方に楽しんでいただけたならよいのですが、
貴重なお時間を割いてお運び下さった皆様、
ありがとうございました。
*
仕事で忙しい状況とは、今の御時世
とても贅沢なことなのですが
次に描きたいのはこういうことなんじゃないかと
描いている途中で思うようになっていました。
わたし自身、表現に対する姿勢が変化が起こり、
とにかく肉体的にはもう追いつかないのに
手が動けば、
肩が上がれば、
日が暮れて行かなければ、
夜になって眠る時間にならなければ、
もっとずっと新作を描きたかった。
けれど、限界だった。
昨日搬出作業中のわたしは、
ばかみたいに落ち込んでいて、
ベストな私って本当にこうだったのかな
ほんとうはもっと違うアプローチで作品が展示できたのにな
もしかしたら、今回のを見ていただいて
それが最後になる人だっていたはずなのにな
とか、
どごーんと落ちこんでいました。
でも、そういうものなのかもしれない。
そういう意味でも、まさに
so it goes な展示でした。
ターニングポイントになったと思います。
(ということをmixiに書いたら「良い展示だったよ」
「落ち込まなくていいよ」と励まされました。
あ、もう落ち込んでないんだけど。でもとっても嬉しかったです)
「落ち込まなくていいよ」と励まされました。
あ、もう落ち込んでないんだけど。でもとっても嬉しかったです)
*
フライング展示をしたプロダクトについてインフォメーションします。
『現代作家ガイド6 カート・ヴォネガット』
彩流社から6月下旬(多分7月に入るとおもいます)に発売予定。
編著とビジュアル諸々担当しています(まだ終わっていないので現在進行形)
編著とビジュアル諸々担当しています(まだ終わっていないので現在進行形)
執筆陣は以下のとおり。私以外、豪華すぎ。
なお、学術系の書籍になるため、本名での執筆になりますが、
本名だけだと誰だかわからないので、ペンネームと併記です。
なお、学術系の書籍になるため、本名での執筆になりますが、
本名だけだと誰だかわからないので、ペンネームと併記です。
- 監修:巽孝之監修
- 編著:伊藤優子(YOUCHAN)
- 執筆:浅倉 久志・伊藤 典夫・大江 健三郎・増田 まもる・永野 文香・中山 悟視・吉田 恭子・渡邉 真理子
予価¥2,940 ISBN978-4-7791-1791-6
※詳細はまだサイトにありません
Fukushima Records 4th『明日への扉』
フクシマレコーズより2012 年夏発売(7 月7 日以降予定)
ジャケットイラスト担当しました。
ジャケットイラスト担当しました。
『しずおかSF 異次元への扉』
2012 年6 月末発売予定。創碧社より。
装画担当しました。
装画担当しました。
日本SF作家クラブ評論賞チーム
(宮野 由梨香・鼎 元亨・石和 義之・関 竜司・礒部 剛喜・
高槻 真樹・岡和田 晃・横道 仁志)共著による、
静岡にゆかりのあるSF 評論集。
静岡県内の書店とAmazon.co.jp にて発売予定。
『Steamfone』
2012 年夏以降発売予定
Foneclay( 北米)
北米のエージェンシー、Art as 1 によるアートディレクション。
2012 年6 月現在、開発中のスマートフォン専用インターフェイス作画担当しました。
北米にて発売の後、日本発売は2012 年夏以降の予定。